夏祭り

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何やら濁しながら話す大国さんと八意さんに、文句をまだ言っている迦具土。 天宇受売命と何かあったのだろうか? すっごく気になるのに聞けないので、兄をちらっと見ると、兄も分からないと言った顔をしていたので、聞いてよと視線を送るものの、首を横に振るので話は明日という事なのだろう。 「さてと。俺たちは帰るが、今日はゆっくりと休め。特に祖母殿?いくら小さい妖と言っても悪いやつは何をするかわからん。あまり近寄らんほうがいい」 「そうします。でも、どう見分けたら良いのか……小さいのはよってきた時に可愛いのもいるから、つい手に乗せちゃうんですよ」 乗せるな! そんな心配も虚しく、肩を落とすのは祖父と大国さん。 八意さんは、無意識に分かっているのだろうと言って帰ってしまった。 「じゃあ、明日はよろしく頼む」 そう言って大国さんも帰り、残ったのは家族のみ。 明日も早いから寝ようと言われ、布団を敷いたものの、兄が暑い!と扇風機を占拠したので、諦めてベッドにゴロンと寝転ぶと、体は疲れているのかまたもや朝までぐっすりと眠ってしまった。
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