夏祭り

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祖母と兄も道場に入ってきて、迦具土になんの結界かと聞くと、家が留守になる間だけでも変なものが入らないようにと外側の道場から結界を張っているという。 「そんな事しなくても平気じゃない?」 そう言うと、帰ってくるのが遅くなることと、もし帰れなかった時のため。 それと、神である自分の気に寄せられてくるものがいないとも限らないという。 一体なんの祭りになってるんだ!? 「でだ。俺は一旦神社に行ってから合流することになったんだが、爺さんと婆さんと翔平は離れるなよ?」 「うん。兄貴は石長さんがいるから大丈夫だよね?」 「そうだけど、男としては守ってあげないと行けないよな」 いやいや、石長さんは神様だし…… 「取り敢えず、全員が出たら結界が張られる。忘れ物するなよ?」 「分かった。でもさ、この地図だと結構回らないといけないんじゃない?」 「ああ、強そうなのは俺が排除しながら行くから、雑魚は頼む。後、神社の井戸には近ずくなよ?」 「井戸なんてあったっけ?」
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