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ふたりして仲良く出て行くのを見送り、さっさと決めた分だけの勉強をしなさいと言われ、問題集と格闘し、お昼を食べたあとに祖父に呼ばれて居間に行くと、浴衣が出してあった。
「あ、浴衣」
「婆さんが着せておいてくれと言うから、ほら、早く脱いで羽織ってくれ」
「うん。俺的には暑いイメージがあるんだけどなー」
「そんなことは無いぞ?迦具土君も黒の浴衣を着て行ったし」
「あいつまた黒なの?飽きないなー」
そんな話をしながら着せてもらい、腰のあたりで縛ってもらうと意外と苦しくない。
「意外と動きやすいかも」
「鈴はどこに付けていても良いらしくて、持ってなくても弓は出るそうだ」
「え?そうなの?」
「まず使えるようになるのが必要だからだと思うが、私が若い頃は剣道をやってたからか普通に竹刀を持たされてたし……」
「人によって違うのかな?」
「鈴にも大国様の気が入ってるから、婆さんでも使えるのだろうが、気は抜いてはならんぞ?」
「分かってるって」
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