「好きなんだろ?」*琴羽side

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「おしゃれと楽しいことが好きです。ここで3年間いろんな思い出を作りたいって思ってます。よろしくお願いします!」 「俺も楽しいこと大好き! よろしくねー」 洸くんが言った。 みんないい人そうで良かった。 瑞希くんは、正直まだどんな人なのか全く分からないけれど。 「自己紹介が終わったところで、まずここでのルールを説明するね」 恭平さんが、ホッチキスでとめられたプリントを配った。 表紙には、『ルール守ってね』とだけ書かれてある。 「まず1ページ目」 それぞれが表紙をめくる。 「家事はみんなで分担することにしたから、それぞれ何曜日に何をするのか確認してね」 そこには表があって、お風呂、リビング、トイレの掃除や、ご飯の準備など、それぞれの担当の曜日が書かれてある。 私は月曜日が掃除で、金曜日が夜ご飯の支度。 夜ご飯を家でひとりで食べることが多かったから、料理には慣れている。 それぞれが掃除と料理を1日ずつ担当し、恭平さんが3日分ずつ担当とされている。 「恭ちゃんの割合多いじゃん。大学もあるのに」 「まぁ俺はオーナーだからね」 負担を気にしてあげる洸くんが優しい。
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