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「一応決めたけど絶対この曜日にしなきゃいけない訳じゃないから、用がある時とかは言ってね。夜ご飯は、せっかく一緒に住むんだしみんなで食べることにしたい。公平になるように、予算は決めておこうと思う。それは後でみんなで決めるとして……。朝と昼は各自準備で。あと、部屋はそれぞれが自分で掃除ね」
「はーい」
姫華ちゃんが返事をした。
「こうしたいっていう意見があったらどんどん言ってね。みんなが居心地のいい場所にしたいから」
ここに住まわせてもらう為に払う費用があまりにも安くて、それが逆に不安だったのだけれど、それぞれが家で仕事をするからだったのかもしれない。
私から受け取るお金は、たぶん光熱費ぐらいにしかならない。
本当に、恭平さんはただ楽しむ為だけに民宿を始めたんだ。
恭平さんが、やって良かったと思えるようにしたい。
その為に私に何ができるのかはまだ分からないけれど。
「門限は特にないけど、帰りが遅くなる時は連絡してね。あっ、グループ作っとこ?」
みんながスマートフォンを取り出し、恭平さんの作ったグループに参加する。
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