ひまわりが咲く頃に

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 やがて、目の前に黄色いひまわり畑が見えてきた。  それを見た瞬間、僕は駆け出していた。  ついに。  ついに見つけた。  長年、探し続けていたあの場所を。  息を切らしながらたどり着くと、そこにはもう、あのリポーターの姿はなかった。きっと、別の場所にでも移動したのだろう。それはそれでありがたかった。  肩で息を整えながら、汗まみれの顔を持ち上げる。  大きな入道雲が、目の前に迫ってくるかのように広がっていた。  かつて見た、あの夢の中の入道雲と同じ形だ。  僕はひとつ息を吐くと、顔を横に向けた。  そこには。  ひなたがいた。  夢の中でしか会えなかった、ひなたがいた。    白いワンピース姿の、大人びた表情の彼女。  ひなたは、目を見開いて僕を見ていた。  予想だにしていなかった出会いに、時が止まる。
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