ひまわりが咲く頃に

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 もう今年で僕は22歳だ。  夢の中の彼女を追いかけるのはそろそろ終わりにしたほうがいい。  告白し、すっきりしたところで現実に目を向けるべきだ。 「うん、そうしよう」  そう決意した僕の脳裏に、一瞬ひなたの顔が浮かび上がる。  歳を重ねるごとに、どんどんときれいになっていく彼女。  ひなたのほうは……僕のことをどう思っているのだろう。  出会った当初から美少女だったが、今ではそこに女性らしさも加わっている。  きっと、まわりの男が放っておかないだろう。  そこで、ハッとした。  現実世界の彼女は、いったいどんな生活を送っているんだろう。  幸せなのか、充実してるのか。  あれだけの女性だ。  きっと恋人くらいはいるはずである。  そうなってくると、僕の存在というものは邪魔なのではないだろうか。  不可抗力とはいえ、彼女とは年に一度、夢を共有している仲だ。  それは、もしかしたら彼女の私生活に悪影響を及ぼしているのではないだろうか。  いろいろな負の感情が爆発し、わからなくなっていった。  こんな僕が告白なんてしたら、きっと、彼女を苦しめてしまう。  そんなの、僕の望むことではない。 「……告白なんて、できるわけないじゃないか」  それが、僕が導き出した結論だった。
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