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ジジジジジ・・・・
ゆっくりとジッパーを開くと、中にはコンドームとローション、それに、アナルビーズに小さめのバイブが入っていた。
「な・・・。」
文字通り絶句していると、
「ね。だから、たぶん大丈夫。」なんて可愛く照れながらおねだりしている海斗がちらりとこちらを見てくる。
はあぁぁぁ~
吃驚するやら飽きれるやら…
盛大に溜息を吐き出したのと同時に、さっきまでのどす黒い気持ちも吐き出したようで、すっかり毒気を抜かれる。
ほんとに、うちの王子様はなんでこんなに可愛いのかね。
目の前でもじもじしている可愛い生き物を目の前に、今度はむくむくと嗜虐心が沸き起こる。
「じゃあさ、広げて見せてよ。」
「えっ!」
びっくりしすぎて恥ずかしさもどこかに吹っ飛んだような海斗とばっちり目が合う。
「これで、1人で遊んでたんだろ?見せてよ。いつもどうやってんの?」
きっと隠しきれないほどの意地悪な顔で、そう問い詰める。
「ば、ばか!ぜったいやだ!!」
自分から渡してきたくせに、こういう展開を全く予想していなかったような海斗が思いっ切り叫ぶ。
「じゃ、おしまいね。ほら、風呂いこう。」
もちろん、こんなところで引いてあげられるほど優しい兄じゃないが、さっぱりと言い放つ。
「え…。 」
全く。そこでそんなに寂しそうな顔しちゃだめだろ。本当にそんな顔、他のやつに見せたことないだろうな?
思わず押し倒して問い詰めたくなるのを我慢して、ベッドの上に広げた玩具をゆっくりとポーチへ仕舞う。
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