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「おはよー。あれー?大荷物持ってないってことは、海斗の告白成功!?」
なんて、朝からハイテンションで聞いてくるこいつは俺の幼馴染。とりあえず振られたらこいつの家にお世話になる予定だ。
「菜々、まさか。それはないでしょ。陸也さん帰ってこなかったんじゃない?」
この、告白なんてできるわけねーと俺を見下してくる美人は、同じ学科のあいり。ちょー美人でスタイルよくて、頭もよくて、外面だけは完璧だが口が悪い。
「あいり、うるさい。兄ちゃんなら、きのうは帰ってきたよ。でも徹夜明けだからってー、全然話できなかったのー」
「はいはい、あんた、次兄ちゃんの顔見たら絶対言うんだ!って言い続けてもう2年経ってるんですけど。」
なんて、あいりの冷たい視線と言葉が突き刺さる。
「いやいやいや~、あいりちゃん。海斗があつにぃ好きなのはずっとだもん!中学生からずーっと、いつか告白するんだー!って言ってるよ」
「ほんと、こじらせすぎ。だから未だに童貞なんでしょ。」
「ん~この場合、処女じゃない?」
なんて、見た目だけは麗しい2人が、全然麗しくない会話をしているので俺は無視することにした。
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