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「ま、まってぇ」
へにゃりと泣きそうな顔で、俺の手を掴む。
無言のままちらりと視線を向けると、海斗も無言のままゆるゆるとコンドームとローションに手を伸ばす。
頑なに目線を合わせようとしないままコンドームに右手の人差し指と中指を突っ込み、ぶじゅとその上にローションを垂らす。もうすでに2人の精液でどろどろの後孔だが、そんなことは何もなかったかのように、ゆっくりと自分でローションを塗り広げる。
「そんな撫でてるだけで気持ちいの?これ入る?」
そう言って、もうすでにガチガチに起ち上がったものを見せつければ、すこしむっとしたように口を尖らせ、一気に2本、指を挿し入れる。
心配したよりも柔らかく指を飲み込んだそこは、思っていたよりずっと使いこまれているようで、「んっ」といって眉を寄せた表情は苦痛に耐えると言うよりは、既知の快感に酔いしれているようだった。
それでもまだ恥ずかしさが勝っているのか、ゆるゆると浅いところばかりを抜き差ししていた。
「ねぇ、うみの好きな所教えてよ?」
そう言ってすこし情けない声で見上げれば、
「もう!俺がそれ弱いの知っててやってるでしょ!」と、怒られる。
なんだ。バレてたのか。それでも効果てきめんのようで、
「ね、うみ。お願い。どこが気持ちいの?」と繋いでいた反対の手を引き寄せ、ねっとりと付根まで舐め上げれば、つられたようにもう片方の指も快感を追う。
「ぅんあ!あっおく。だめ、きもち…のっ」
「奥?ここ?」
そう言ってじゅっぽりと口に含み、指の間を執拗に責める。実際に俺が触っているのは指だけだが、まるで俺にされているようにぐいぐいと奥の気持ちいいところを責め立てる。
「ぁぁぁ、う、そこぉ!そこだめぇ!きもちーのっ。」
羞恥心など忘れてしまったように素直に喘いでくれる姿もかわいいが、これだけで終わりにされては困ると、そっと海斗の指を引き抜く。
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