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第×××××回ダンジョンマスター試験会場。
魔族のスットロット卿が領主を勤める土地で行われたその試験は早朝に始まり、終わるころには夜になっていた。
そして今は深夜。
多くの受験者がその建物のロビーにて、結果発表を待っていた。
受験者には様々な魔物がいる。
一つ目の巨人はそのどでけぇ体躯とは裏腹に、物陰にしゃがみ込み陰鬱な表情をしていた。
ボロい布の服をまとった骨だけのモンスターは目も耳も口も頬もないので何を考えているのかわからない。
三つ首の竜は、ゴブリンやスライムと言った雑魚モンスターにちょっかいをかけ、ウザがられていた。
そんな、濃い面子の中、幼い人型の魔族は、逆にひときわ目立っていた。
ブロンドのふわふわの長い髪。
見た目的にはほとんど人間と変わらず、そのちょびっとだけとんがった耳が、かろうじて彼女が魔族であることを示していた。
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