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そこで。
カイルは呆然と立ち尽くしていた。
大きく開かれた穴の横に突き立てられた立札。
そこにはこうあった。
まことに勝手ながら、本日をもって当ダンジョンを閉鎖させていただきます
短い間でしたが、ご愛顧・ご昇天、ありがとうございました
○○年 ○月×日 ダンジョンマスター コア・ヅゥットカックゥィーナ
「ありー?」
コアとブタ野郎は森の中をゆく。
「なあブタ野郎。つぎはどーするのだ?」
「新米ダンマスとして必ずクリアしなきゃならないギルドからのファーストミッションはすでにクリアしましたからね。
しばらくは自由に出来ますよ。
ぼーとしていてもいいし、適当なほら穴を見つけ、ダンジョンに作り変えてもいいですし、あるいは、廃棄されたダンジョンを復活させてもいいですし。
ギルドからのミッションがあるまでは、基本、自由です」
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