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時は過ぎる。
やがて、ロビーに面した部屋が開き、リザードマンが出てくる。
その手には丸められた羊皮紙が握られていた。
魔物たちはそろいもそろって一斉にごくりと唾を飲む。
あの羊皮紙に、今回の試験の合格者が書かれているのだ。
リザードマンは愉悦を感じていた。
こうして受験者の緊張した視線を受けるのは、実に気分がいい、と。
試験官側の余裕を楽しんでいた。
しばらくそうして受験者たちを焦らした後。
ようやくリザードマンは丸めた羊皮紙をくるりと開き、最高得点者の名前を読み上げた。
「えー、まず合格者一体目。
この者は実技、科目と共にすべての教科で満点の一万点をたたき出した」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
場がどっと沸く。
「ま、満点ってマジかよ……どんだけぶりだ?」
マヌケな魔物が言う。
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