スケープゴート

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スケープゴート

公園に山羊がいる。どこから迷い込んだろうと思って見ていると、目が合った。 「よう」 自ら命を絶った、同僚の声だった。俺がおとしめた。 「なかなか快適だぜ、面倒なしがらみもないからな」 蹄をならし、山羊が近づいてきた。 「捕まることも、ないだろうなあ」 頭には、鋭い角が一対。
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