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空に現れる幾多の雲に陽射しが隙間から降り注ぐ 忙しく歩く人々は、空を眺める余裕すら忘れているのだろう 空から見る人は、川のように流れて歩いている 時が流れると共に雲は多くなり天から降り注ぐ陽射しも消えていく それでも忙しければ、少し暗くなった程度と思いながらも空を見る事は無い そこからまた時は流れ更に空が暗くなる ポツポツと降ってくる時にようやく人は空を見上げる いままでの川の流れのような人の動きが、ドッと激流へと変わっていく 初めは優しく、時に激しく雨が降る 雨の日は、忙しく過ごす人達が唯一眺める空なのかも知れない 雨は驚異になる時もあるけど、救いの雨にもなる 救世主にもなり天災にもなる そんな季節がもうすぐやってくる 梅雨となって
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