一応神様ですから。

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下界は神が作った世界。その中の生物もその例外では決してない。 しかし、理性を持った者が神の思った通りに動かず、同族を殺めたり、集団が作ったルールを破ることもある。 それらは基本的にその集団内でけりがつく訳だが、そこに私たちの宿敵、悪魔が介入しそれだけでは治らず下界が壊れてしまうような事が起こることもあるわけで、それは天界での愉悦、ではなく運営的に問題があるのだ。 それらを治めるため、悪魔を抑えるための神様のエリート警備隊がわたし達は「下界お守り隊」なのだ! 「で、そのあんたがなんで悪魔サイドに堕天してんのよ。」 「だって私みたいなエリートがなんで高校の下駄箱監視係なのよ~」 「そりゃあんたの日頃の行いが全て語ってるでしょうが」 確かに私、エリーの素行は相当悪い。天界高校では学長の像にヒゲを書き、食堂では席を取ってるように見える(どう見ても取ってる)先輩のカバンを近くにあったペットボトルのゴミ箱に入れたり、一味唐辛子を七味唐辛子にしたりとまあ大小あれど悪いことをしたが全て完全犯罪ばりにバレずに行って、 「バレてるわアホ。」 「はあ、バレてないし!てか心読まないでくれますかー。カレンさんのそういうところがほんとに不快ですー。」 彼女の名前はカレン私と同じ学校出身、一応主席。はい他者紹介終わりー。 「その結果がこれじゃないこのバカ。で、今回はまたなんで堕天したんですか?エリートな神様さん。後、ほんとにあんたは適当ね。」 「…、カツサンドが食べたい。」 「は?」 私たち神は基本食事などを必要としない。しかし天界に食堂があると言う発言からわかる通り神様に取って食事と娯楽の一種なのだ。 「そんなの天界デリバリーで頼めばいいじゃない。」 私たちは基本決められた位置に居なければいけなく、私のように下駄箱なんていうとても狭い範囲の神様は食事等の娯楽が出来ない、そのための何でも取り寄せ可能の「天界デリバリー」なのだが… 「私はこの学校のカツサンドが食べたいの!!来る日も来る日も帰りや校庭に遊びに行く人間達が憎くて憎くて…」 「はあ、だから最近ここの学校の下駄箱に居たのね。」 私は、頬を膨らませそっぽを向く。 「はあ、しょうがないなぁ、買ってきてあげる。」 「ほんとに!わーいカレン大好き!!」 「そのかわりしっかり仕事しなさいよ。」 「はーい!」 そんなこんなで今日もエリーは仕事する。
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