1/6
前へ
/8ページ
次へ

___バタンッ...!___ 「わっ!」 ある晴れた日のこと 屋上のドアが急に開き私は飛び起きた。 「は?何でそんなビビるんだよ笑 あ、まさか寝てた感じか」 彼にズバリと当てられ私は少し崩れた髪を直す。 今日は1限の数学だけサボろうとしていたのに 気づいたらベンチで寝ていたのだ。 時計を確認すると ちょうど2限目が始まっている時間。 「つーか1限目くらい出ろよ授業」 そう笑っていつものように私の隣へ座り 手に待っていた紙パックのジュースを飲む彼。 「だって数学だったし。 でもちゃんと2限目は出ようとしてましたーっ」 べーっと舌を出す。 すると彼は私にデコピンをした。 「バーカ、結局出てねぇくせに」 彼が笑ってくれるのが嬉しかった。 こうして笑い合えるなら 2限目もサボって正解だったかも。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加