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「ってそれ!新作でしょ」
よく見ると彼の飲んでいた紙パックのジュースは
最近出た新作のジュースだった。
とても人気で買いたくても
売り切れてるお店がほとんど。
私だって今日2件コンビニをはしごしたのに
ゲット出来なかった。
「これ? へー、全然知らねぇ。
テキトーに選んだやつ」
「テキトー!?...ずっる~、」
「ずるいって何だよ笑」
「だってそれ売り切れが普通くらいなのに」
私は頬をふくらませる。
すると彼がジュースをぐいっと私の肩に
押し付けた。
「...何」
「そんな飲みてぇなら飲めば」
ほら離すぞ?と脅され
慌てて受け取ったそのジュースは
もちろん飲みかけ。
え.....どういうつもり?
これ、飲んでいいの?
友達だから気にしない的なノリ?
今 意識しちゃってるの私だけ?
それとも冗談?
「あ、潔癖?」
「...え?...あ、ううん全然 笑」
急に言われるからビックリする。
でも相手が固まってたらそう言いたくもなるか。
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