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「んんっ!」
矢木は仰天してあがき、狼煙間を引きはがすと後ずさった。
「のっ……! のろ……しま……!?」
あまりの事にとっさに言葉が出ず、矢木は真っ赤になってうろたえている。狼煙間は気にも留めずに矢木の服をめくり上げ、胸に手を這わす。
「~~~っ!!」
矢木はギュッと固く目を瞑ると、狼煙間の手が触れる感触に身を震わせた。
「まっ……や、やめろ……っ!」
狼煙間がズボンに手をかけると、矢木はようやく正気を取り戻して必死にもがく。
「っ……お、お前……!」
「黙ってろよ」
狼煙間は低く命令すると、矢木の上に馬乗りになり、矢木の首筋に噛みついた。狼煙間の重みを感じながら、矢木は拳を震わせる。
こうなることを望んでいたはずだった。
しかし、矢木の胸中に湧いてきたのは、むしろ強い怒りだった。
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