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「っ……!」
矢木は思わず目を落とし、息を呑む。狼煙間のペニスははっきりと勃ちあがり、しかも、矢木の予想以上に大きかった。
「挿れるぞ」
狼煙間は矢木にのしかかり、矢木は大慌てで狼煙間を引きはがす。
「ま、待てって! 無理に決まってんだろ! いきなりそんなの入るかよ!」
「あ? 何だよ今更」
狼煙間はほとんど聞く気がないようで、またも矢木を押さえ込む。
「覚悟決めろって言っただろ」
「わ、分かってるけど! 手順があるだろ!」
シミュレーションをしていたと言っても、どうやら狼煙間は男同士のセックスの知識を収拾してはいないらしい。矢木は急いで狼煙間に説明する。
「お、男同士でやるときは、ローションか何か要るんだって! で、指とかでちゃんとほぐしてからじゃねぇとダメらしいから!」
「……何でそんな事知ってんだ?」
狼煙間の眼光が、すっと冷たくなった。矢木は、思わず狼煙間から視線を逸らし、ぼそぼそと弁解する。
「べ、別に、DVDで……見ただけだって……っ! でも、ちゃんと準備しねぇと怪我とかすんじゃね……?」
矢木は、少しでも心の準備をしておきたくて、時間稼ぎになれば、とそんな事を言い出した。
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