雨に濡れて歩いた。ドブネズミのように。ただ貴方に抱かれたかった。

雨に濡れて、心も濡れて。

2ヶ月で終わった恋。

お互いの家庭を壊してまで続ける程の根性はなかったのだろうけど、少なくとも、私の方は、今回に関して云えば、純愛だったかもしれない。

と云うか、毎回、純愛のつもりだったりする。

恋は、そこらじゅうに落ちている。

期待していなくても、わざわざ探さなくても、ほんの小さな心の隙間に入り込む。

それは、いくら携帯チェックを繰り返しても、根本的には防ぎようがないのだ。

例えば、私との関係については、完璧に終わらせる事が出来たとしても、必ず貴方はチャンスをこれからも決して逃さないだろう。

現に、貴方の携帯には、会社の名前で登録している女性が何人も存在している。