第1章 フワフワな感じ

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第1章 フワフワな感じ

雨も降らない 何の特別な日でもない ある日  何か フワフワな感じの 軽そうな モノ が風に乗る   綿毛のような ゴミのような フワフワな感じ 何でもいいから 何か 面白い事がないか 探していた自分  目の前に 急に現れたから なのかな それとも 気が付いたのかな とにもかくにも 気になって 仕方がないのだ  でも なぜか 気にすると 全然現れなくなったんだ それから というもの フワフワを  ずっと ずっと 何年も探している 自分に気が付いた      2626日は経っただろう そんな ある日の事 別に 特別でもない道だった アスファルトの道路 フワフワな感じがいた  フワフワは 1つではなくて 道路だけじゃなく 空一杯に どうして どのフワフワな感じを なぜ 追いかけたのか  他のフワフワな感じは 空一杯の フワフワは どこかに消えたの 取れそうで取れない フワフワ  1つのフワフワが 小高い丘の上の樹に 止まったみたいだった  「 ようし 手で捕まえられそうな 高さにいるぞ 」   「 ふふっ(笑) 逃げないように そうっと近づこう 」  「 あっ 大ショック もうっちょっとで取れたのに 」   「 あれっ? いつも すぐ消えるのに 未だいるぞ 」  「 取れなくても 触れるような 高さに まだいる 」   「 必死で 跳び上がったら チョットだけでも 手に当たるかな 」 今だっ  !ジャンプ!  手を 一杯に伸ばしてみた  多分 手のどこかに 当たったようだ そんな気がした なぜだろうか 自己満足 大きな感動 一人酔いしれてた  突然 僕は 光のシャワールームに 入り 浴びたんだ   2月26日という 何の特別でもない日だった
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