カエルが鳴くから

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男は歩いていた。急に雨が降って来たので男はそわそわと周りを気にし始めた。 「ゲコッ」 カエルが鳴いた。 男は家に帰る事にした。 次の日は晴れた日だった。 男は晴れやかな気持ちでデートに向かっていた。 「ゲコッ」 雨でもないのにカエルが鳴いた。 男はため息を吐いてから家に帰った。 ある豪雨の日、男は走って彼女を追いかけていた。 「ゲコッゲコッゲコッ」 カエルが鳴くのを無視して追いかけた。 公園で彼女に追いついて抱き締める。 彼女はにっこりと微笑んだ。 次の雨の日、公園で二匹のカエルが鳴いていた。
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