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はぁっ……
はぁっ………
はぁっ…………
激しく脈打つ心臓、
呼吸をするたびに痛く締めつけられる肺、
上げることすら辛い脚。
それらに鞭を打ち街の暗闇を走り続けている……
ちょうど日付が変わる頃だろう。
表通りは24時間人通りが絶えないこの街でも、
一本裏の通りに入れば、
切れかかったような灯がところどころを僅かに照らすばかり。
生ゴミと小便が混じったような匂いが鼻孔を突く。
裏路地で右に左にと進み、
いくつかわからないが曲がったところで壁に背を預ける。
肩で必死に息をしながら周囲の気配を伺うも、
激しい呼吸が邪魔をする。
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