28.欲しいものは…… (2)★

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 尻の下にあるコーウェンの身体の感触に気を取られている間に、背中の紐を解かれ、肩から落とされた布の下から、白い裸体が露わにされる。滑らかな肌の上に張り出た二つの柔らかな膨らみが、寒さに薄紅色の先を赤く尖らせたまま、コーウェンの目の前で恥ずかしそうにふるりと震えた。 「……綺麗な身体だな」 (見られてる……ただ、肌を見られているだけなのに、普段見せないような場所を改めて見られることが、こんなに恥ずかしいだなんて……)  令嬢であるアイリスが異性の前で、肌を見せるのは当然ながら初めてだ。ましてや、こんなに隅々までしげしげと見られることなど、邸の使用人ですら無い。  穢れを知らない肌は、コーウェンの指先が掠めるだけで敏感に反応してしまう。薄い首の皮膚に口づけて、悪戯に弄られていた白い膨らみへと吐息は降りて行く。 「あっ……」  先程は触れるだけだった身体を正面から見られると、途端に羞恥心が増すのは何故だろうか。  豊かな膨らみの先端の、淡色のぷくりと起ち上った赤い果実をコーウェンの舌先が突き、ころころと飴玉のように転がされ、吸い上げられると、アイリスの身体の奥からじわりと熱い何かが溢れるのを感じた。腰骨の辺りから、這い上がる大きな手が肉の薄い臍の周りを撫でると、つい先程体験したばかりの覚えたてのぞくぞくとした感覚がある。  脇から寄せられた白い乳房が、寄せられては掴まれ、赤くしこった果実を親指の爪でかりかりと弄られて、アイリスは思わず言葉にならない声で喘いだ。     
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