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「……気持ちいい?」
(またそうやって、余裕で。……悔しい。悔しいけど、気持ちいい……)
コーウェンの腰を跨ぐ内股に力が入り、脚の間が彼の硬い腹に擦れて、無意識に身体が揺れそうになる。
「アイリス」
自分を呼ぶ声に、アイリスは快楽に霞む目をコーウェンに向けた。
薄い腹を撫でていた右手が、そっと脚の間に忍び込み、先程撫でた場所を探し出す。入り口を撫で、まだ拓かれたことのないその花芯へ、蜜を纏ってぬるりとした感触を伴って、探るような感覚で異物が中へと侵入してくる。
「あっ……んっ、痛っ……」
「狭いな」
くちくちと、小さな音なのにやたらと大きく響いた。
コーウェンの太い指先が、アイリスの中を確かめるように動く。
「ゃ……っ、これっ……」
「馴らさないと、痛えぞ」
(い、痛い?)
何がと言う程、アイリスは知識が無い訳では無い。具体的な行為を見たことがある訳では無いが、いずれ他家へ嫁ぎ、世継ぎを産む身であれば、その行為をしなければ子が成せぬことぐらいは知識として知っている。
(……でも、馴らすって……?)
……馴らすの?
指で、こんな恥ずかしいことをして馴らすとか、本には書いてなかったけども?
(と、言うか……これ……っ)
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