第2章 宵ノ口

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さあさあみなさま、今夜も是非にお楽しみくださいませ。 紹介して参るは、宴の肴。世に垂れる一筋の蜜でございます。 この第三次世界大戦。きっかけは、北朝鮮の反乱でした。 拉致問題。ミサイル・核の開発。何処かの大統領は常に堪忍袋の緒を刃に当てがって居る状態でしたが、とうとうそれも終わりを迎えます。 アメリカ・日本・中国などのロボット開発の技術をコピーしました。 その技術を使って、さらに大規模な挑発をしましたーーーこれには、盗まれた側にはたまりませんな。 しかしーーーーそれだけならばまだ良いのです、ええ。他の国が、北朝鮮側について、技術を盗み出すのに協力していたらしいのですーーー嗚呼、嫌な話だ。 まぁ、ざっといえば、この様な感じです。 しかし、どの国も『東軍』ーーー技術を盗まれた側ーーー『西軍』ーーー技術を盗み出した側ーーーのどちらかについてはいますが(普通に考えれば西軍に不利ですが、同盟国が西に行ったとか、北朝鮮から脅しがかかったとかで、どちらもそう戦力は変わらないのです)、ついてるだけで、積極的で無い国もあります。そう言う国は寝返ってもおかしくない訳でーーーいわば、江戸時代の外様の様なものでーーーそういう対策として、『寝返ったらその国を滅ぼす』との、契約書の様なものを書かされるのです。しかもその時、一人一人首脳陣の顔を見ながら書かさなくてはならず、なかなか大変なのです。現に、書かさられていない国もあります。 長くなりましたが、そんな訳で。 蜜を救う者の話を、ご堪能くださいませーーーーー・・・。
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