あの日

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死神と運び屋が消えた時。 一人の老人が光る欠片を拾い手にした。 ニコッと笑い握り締める。 みかの病室をでた老人は手を開き息を吹き掛けた。 するとその欠片はどんどん光を増した。 しばらく歩くと医者と看護婦、それと一人の女の人が走ってきた。 「あの女にするかね。ここですれ違うのも何かの縁じゃ。」 そして、老人はその走り去る女の人のお腹に光るものを持っていた手で触れた。 手は女の人の体をすり抜けた。 老人の手にはもう光るものはなかった。 「これでいい。」 そう言い残し老人は消えていった。
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