ひとときの夢と過去の思い出

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スーハーと深呼吸した後に、少しずつ話し始めた 「他の人には話さないでね」 そう頭に注意を言い、語り始める 「あの日は曇りでスーパーに母さんと一緒に、買い物に行ったんだ」相槌を打ちながら聞く 「あの日」の事を話しているのは明白だった 「母さんは念の為ビニール傘を1本だけ持って、歩いて行く途中雨が降り始めてスーパーにつく頃には、かなり降っていたんだけど」 「買い物を終わった後には雨は少し止んでいた」 「だから傘を買わずに帰った」 「自分は、お菓子袋をわたさた」 「そしてそのまま帰った」 少しずつ息遣いが荒くなるのが分かる 「そして、あの場所……」 目に見えて疲労している 「無理に話さなくてもええねん!」そう強く言う 「知っといて、おね、がい」と そう懇願され自分は口を噤む 息も絶え絶えで話を続ける 「あの場所で、じぶんは、先に、降りる、階段寄りに居たんだ」 「そして、、じぶん、は足を、滑らした」 「死んだ、と思った」 「でも、その時、母さんが傘を捨て」 「お菓子の袋を掴んで、引き寄せて、、」 「庇ったんだ」 「死ぬのは、じぶんのはず、だったのに」 過呼吸になりつつあった それでも西上は語るのをやめない 「だから、じぶんは、とう、さんに会いたくない」 「だって……」 「母さんを、殺したのは、ボク、なんだか…」 その言葉の途中で倒れた 「西上、どうした?おい!?」 その叫びに駆けつけてきた看護師が緊急搬送し 一段落着いたあと、担当医者が聞いてきた 「どうして倒れたか理由分かるかな?」 そう聞かれた時自分は 「分かりません…でも多分、親を絡めた話をしたからだと思います、前々は大丈夫だったんですけど……」そう小さく言う 「そうか…でも思い当たる節が見つかったら 教えて欲しい。とりあえず本人の容態を見てくるよ」そう言って直ぐに去っていた その途中1度こちらを見てきた まるでこちらを見透かされた気分になった 多分……バレてないと…思う そう考えながらその日は帰るのだった
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