ひとときの夢と過去の思い出

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「その日」西上の母親が事故で亡くなった事を また西上は意識を失って救急車で病院に、居るということを知った 次の日は日曜日、朝早くからその病院に向かった。 自転車で15~20分と言ったところだろうか 早足でその部屋に向かいつつ、急いで扉を開ける そこで目にしたのは、起きて入るが目が虚ろで意思の感じられない そんな、前日からは考えられない親友の姿だった 「大丈夫なんか!?」 壁を背にしながら座った体勢で居る親友に声を掛ける でも返答は無く、暫くして軽く頷くだけだった 病院側に話を聞くと、母親が庇う感じになった事によって彼自身はそこまで重症ではないらしい 完治までそこまで時間はかからない、との事 でも、母を目の前でなくしたショックで 意思疎通もままならない為、そっちで入院することになるだろうと 事情聴取も出来ていないようだ 「…でもさっき、大丈夫か?と尋ねたら頷きましたよ?」 そう言うと医師は驚きの表情で父親ですら反応しなかったというのに…そう返す もし良ければちょいちょい来てあげてくれないかな?快方に向かう可能性が高いから… 「分かりました、極力来るようにします」 そう言い病室に入って「またな」と言って帰る そうして週2、3ペースで通う事になった
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