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あいつは部屋の空気を全く違うものに変えてしまった。
そしてその異空間に俺ひとりを残してふっと消えてしまった。
いつもとは濃度の違う空気に、ほのかに残る馴染みのない男の香りに呼吸が苦しくなる。自分の部屋だというのに見知らぬ場所にいるようだ。
「愛しています]
そんな青臭い言葉に浮かれて舞い上がり、足元さえ見えないのだ。
タイトル【青嵐】
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