第二章(過去に書に付けたさせていただいたSS)

4/7
前へ
/37ページ
次へ
 「逃げるなよ」  「何から」  「同じだ、君も私を欲している」  掴まれた手首が熱く、じんじんとする  窓を打つ風が地表の枯葉を散らし、隠された地表を剥き出しにする 引き剥がされて、露にされる。隠しきれないその乾き  「同じじゃない、ちが......」  「ここに触れて、同じだ」  鼓動がかさなる、一つに深く                             タイトル【冬ざれ】
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加