第二章(過去に書に付けたさせていただいたSS)
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「逃げるなよ」 「何から」 「同じだ、君も私を欲している」 掴まれた手首が熱く、じんじんとする 窓を打つ風が地表の枯葉を散らし、隠された地表を剥き出しにする 引き剥がされて、露にされる。隠しきれないその乾き 「同じじゃない、ちが......」 「ここに触れて、同じだ」 鼓動がかさなる、一つに深く タイトル【冬ざれ】
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