小さなかみさま
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小さなかみさま
'“そのひと”を見つけたのは、ほんの偶然だった。 いつも通りの通学ルート。その道端に、小さな花が咲いていたのだ。 図鑑では見たことのない花。興味を惹かれた私は、かがんでその花を覗き込んだ。 「……!」 「えっ……」 目が合った。もちろん花に目があるわけではない。花弁の裏からひょっこり姿を現した、小さな人型のなにかと目が合ったのだ。
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