第2章 解決

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「トップ? ……3位に落ちたんじゃなかったのか?」 矢木は怪訝そうに犬井に尋ね、犬井はとんでもない、と首を横に振る。 「こいつ、クラスどころか、学年トップだったんスよ!」 「……」 矢木は猿渡をじっと見つめ、猿渡はしまった、と言う様に視線を逸らす。 「とにかく、明日はゲーセン来て下さいよ! このままじゃ、俺の美尻がこの猿みたいに真っ赤っかになっちゃうんスからねっ!」 犬井は、ぷんぷん怒りながら出て行った。 「猿渡、どういう事だ?」  矢木は怒っている風でもなかったが、静かに猿渡を問いただす。何か理由があるのだろうが、猿渡は矢木を騙していたのだ。 「……その……」 猿渡は、言葉を探した揚句、言い訳するのは諦め、ため息をついた。 「勉強見て欲しかったのは、嘘です」 「は?」  矢木はどうして猿渡がそんな嘘を吐いたのか分からず、訝しんだ。 「……俺、狼煙間さんと矢木さんを引き離したかったんです」 「……どういう意味だ……?」
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