第2章 解決

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「その……まず、ありがとうな」 助けようとしてくれて、と、矢木は礼を言う。 「でもな、その……なんつうか……」 付き合ってんだ、俺達。と、矢木は呟いた。 「付き合って……!?」  猿渡は瞠目し、矢木の顔を凝視した。矢木は、じっと見つめてくる猿渡の視線に耐えられず、赤くなって顔を背ける。 「ん。……ていうか、俺から告った……みたいなとこもあるし……」 矢木は言いにくそうにもごもごと言い淀む。 「無理やり……じゃないんだ、別に。俺も、その……狼煙間の事が……好きだから」 矢木は、自分で言っておきながら、盛大に耳まで赤くなって俯いた。 「……やっぱ、こう言うのって、お前から見たら気持ち悪いかもしれねーけどさ……」 「んな事ないですよ」  猿渡は、鳩が豆鉄砲を食らったような呆然とした表情で、ぼそっと呟いた。矢木はちらりと猿渡の顔を見て、少し安心したように口角を上げる。 「……そっか……」  猿渡は、しばらくの間黙っていたが、不意に気持ちを切り替えるようにため息をついた。 「は~……そんなことより、ダサいな、俺」
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