14.そばにいる

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  『おいで、シェリー』  なんだか恋人みたいなことを言ってる……シェリーが赤い顔をしてエディの隣に立った。エディがシェリーの腰に手を添えている…… 「あの、エディ、シェリーはダメだよ」  僕はきっと変なことを言ってるのかもしれない… 「無理だって! エディ、知らねぇのか? シェリーは男は」 「そんなことどうでもいいから。僕らはステディになった。弟くんたちに伝えたよ、シェリー」 「ええ……私ね、あんたたちがいなかった間、ずっとエディに支えてもらったの。嬉しかった。だから……」 「リッキー、僕は熱が上がったみたいだ……なんか幻聴が聞こえる……」  だってシェリーは同性愛者だったはずだ…… 「ホントに!? ホントにエディとシェリー、ステディになったの!?」  リッキーの声が弾んでいる。 「そうだってば!」 「ソロリティとか親衛隊とかは?」 「もうサヨナラするわ。エディといたいから」 「本気、なんだね?」  僕はやっと現実として受け入れ始めた。買い物部隊がにやにや笑いながら出て行った。 「本気だよ。僕は真剣にシェリーと付き合うつもりなんだ。君たちの許可をもらう気は無いからね」 「……何が何だか分からないけど……でも、それでシェリーが幸せなら」 「幸せよ、フェル。彼になら安心して寄りかかれるの」 「エディ、シェリーを頼むな! 泣かせたら承知しねぇぞ!」 「もちろんだ。彼女のことは任せろよ」 「すっげー! 俺たちいない間にこんなことになってたなんて……な! フェル」 「そうだね」  正直まだ驚いたままだ。消化するには時間が要るのかも。  
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