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『 す き で す 。』
まさか私があなたに告白する日がくるなんて思ってもみなかった。
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出会いは一瞬。
あなたを見た時の気持ちは今でも忘れられない。
あのとき私は先生に頼まれたクラスメイト全員分のノートを運んでいた。
想像以上に重いノートをフラフラしながら運んでいると急にフワッと軽くなった。
ーん?ー
『うわっなにこれ重っ』
彼の名前は藤田直人(ふじたなおと)
クラスで割と人気者な方だったと思う。
私『藤田くん、いいよ?私持つから』
直『だーめっ女の子にこんな重いもん持たせらんないから』
ー女の子ー
男の子に免疫のない私にいきなり人気者の彼が『女の子』なんて言ったせいで過剰反応してしまう。
私『ありがとう』
直『どういたしまして』
彼は私を見てニコって笑った。
普段はカッコイイ彼なのに笑うと可愛い。
そんな彼のちょっとした笑顔に私の胸はキュンとなる。
ーやばい、可愛い......好きになりそうー
あ、自己紹介がまだだったね。
私は立川友梨(たちかわゆり)。
高校1年生だ。
ちなみに惚れっぽい。
私からみんなに話すのは短くて長い、私と彼の物語。
さぁ、これからどうなっていくのか。
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