藍色 時間軸:大1初夏

11/18
前へ
/152ページ
次へ
    怜の開いたままの唇に、キスを落とす。乾ききった口内に舌を差し入れる。 今まで一度だって絡めてこなかった怜の舌が、喉の奥から潤いを求めて明の舌に絡まってきた。 明は余りの嬉しさに意識を飛ばしながら何度もそれに答える。 もう充分危ないのに、キスだけでイキそうになる。 意識を冷静に極力逸らす。 怜が我を失ってから明はあの部分には触れず、ただ指で執拗なほどに中を慣らしながら。   入っていても塗り込められた液で馴染めた指を、三本引き抜いた。 そして代わりに、明自身ををあてがう。  指が抜かれるや、違う感触を後孔に感じ、怜の体がびくつく。 先から二度目の性を溢れさせている怜の性器を、明は握り扱く   「っ、は……あっ」 再び麻痺し脱力した怜の足を肩にかけ、身体を軋むほど折りながら、明は怜の中へ押し入った。   「?!」 焦点の合わない怜の目が見開いた。   「い、痛い…イタイッ…」   限界まで押し広げられた後孔に脈打つ熱い物が割り行って来る。先が入った所で、明が動きを止めた。 二人の荒い息づかいだけが部屋に響く。   怜の汗で濡れた髪を掻き上げながら、明は止めることなく口付ける。 次第に怜が少し慣れ、落ち着いた所で再び押し進めた 明は怜のモノを指で擦りながら腰を止めることなく進める。 先が入ってしまってからは執拗にまで慣らされたそこは、痛みから想像外の異物感の痺れに変わっていった。 量の多すぎた液体が明の体積に押し出され、垂れた。 二人の局部と性器に伝う。 明は抜き差しを繰り返し、その度にぐちゅりという耳を犯す淫猥な音が何度も聞こえる。 少し力の抜けた怜を感じたとき、意を決した様な明の勢いで、一気に貫かれた。   「ーーーーっ!!」   怜の悲鳴に代わる、喉の奥から絞りでた様な声が静寂を裂いた。 「……レイ」  明も苦しげな声で囁く。   「判るか?挿入った……」       
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加