ねじれ 時間軸:大1夏

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    身体をうつ伏せにされ、背中をめくられると、怜の全身がゾクリと逆立つ。 浮き出ている背骨を舐められると、堪らない。俄かに勃ち上がるのが自分でも解る。 背中が感じるだなんてこんな事をしなければ、一生思いもよらない事だっただろう。 異常に怜の身体に対して熱心で、学習能力が高い明にはきっとバレてる。 ゾワゾワくる感覚がおさまらない。 明に触れられると嬉しい。 好きだと気付いてからは、怜の想いは拙いなりにも深まっている。 明も怜に向かって何度も口にする言葉はハッタリでなく、自分の事を好きでいてくれているんだろうと感じる。 そう思うと、胸の奥が鳴る。今まで聞いた事の無い音で。 性器を握られて、後頭部から明に囁かれて鳥肌が立つ。明の声は反則だ。 痺れ耳が赤くなっていたらと思うと、知られる事が何故か悔しい。声だけで感じている自分が。 二日酔いになった時、明の声の余りの心地よさに囁き続けて貰ったが、何の感情も無かった頃だけれど、身体は本能で気付いたのかと今になって思う。 「はぁっ……アキラ、ィ、イク、」 弄ばれ溢れ出した物が、雫となり床にポタポタと垂れる。怜には汚れを気にする余裕も無い。 行為の後、いつも完璧に痕跡を消してくれている明のお陰もある。 怜は状況を気にせず快感に流される。 怜の未だ知り得ない、液にまみれたヌルヌルの指を捻り入れられ、吐息と同時に声が漏れる。 僅かでも頭を冷ます様に、怜は額を冷たい床擦りつけた。   ナイター後に流れているバラエティの脳天気な笑い声とは真逆の、グチュグチュという淫靡な音が二人の耳を犯す。 腰を抱え上げられ、指が抜かれた。怜の全身が粟立つ。 広げられた局部に、明の熱い先端を感じ身体が震える。 何がなんだか解らなかった初めての時に比べれば、何が起こるか知っているし、感じる部分を大きくなってきた。 だけど、何度してもこの瞬間は慣れない。明を受け入れる瞬間。 「アッ、アッ……や、ゃ……」 身体をずらし、怜は明の侵入から無意識に逃げようとする。 「レ、レイ……大丈夫、か」 息が上がりながらも怜に気遣いの言葉をかける明の声を、呼吸と共に左耳に感じ怜の身体の力が抜ける。 脱力した怜の中に、明が挿れ込んだ。
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