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みどりさんの部屋は、悪趣味なお金持ちのお嬢様の部屋ではなく、とてもシンプルで機能的な家具と女の子らしさがマッチした部屋だった。
こんなところにも、人柄がでるんだろうな。
「わたし、ちょっと失礼して着替えさせてもらうね」
そう言うとみどりさんは着ている服を目の前で豪快に脱ぎ始めた。
「あの、みどり・・・」
「アハッ、ごめん。 気にしないで。 どうせ女どうしだし」
いやいや、女どうしじゃありませんって。
みどりさんは下着だけになると衣装部屋に入っていき、少しの時間で着替えて出てきた。
「お待たせ。 やっと楽な格好になれたわ」
「そうだ、ミキも私の服でよければ着替えない? 制服が皺になっちゃうし。 ねっ、そうしなさいよ」
「あぁっ、 ちょっと」
何かを言う暇も与えず、オレの制服をサッサと脱がせ始める。
あっと言う間に、オレはブラとパンツだけの姿にされてしまった。
「ねぇ、ミキって・・・」
「えっ、何? 何か変?」
急に女の子の体になったから、どこかおかしなところでもあったのかとドキドキする。
「ううん、きれいな体ね~」
何? もしかして、みどりさんって”レズ”?
一瞬オレの顔から血の気が引く。
「さっ、こっちにきて。 わたしが洋服選んであげるから」
「あっ」
いきなり手を引かれ、衣裳部屋へ連れていかれる。
やっぱ、お嬢様はマイペースなんだ。
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