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◆群青の空(はじまり)
はじめに
※2019年4月のエブリスタさんのサイトヴァージョンアップで、本作品の移行が正しく行われなかった可能性がある旨の通知を受けております。
本作品は、「小説家になろう」、「カクヨム」のサイトにも掲載させていただいておりますので、もし不具合がありましたら、そちらをご覧ください。
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透き通るような白い肌、そして金色に輝く長い髪。
その少女のブルーの瞳が微かに揺れ動く。
◆群青の空(はじまり)
う・・ううん・・
冷たい風が頬にあたり、いきなり深い眠りから目覚めさせられる。
ゆっくり目を開けるとそこには吸い込まれるような群青色の空に、星々が輝いている。
さらに目を凝らしてみれば、無数の銀河も浮かんで見える。
ここは、いったいどこなんだろう?
そして自分は・・
目覚めたばかりなので頭が回っていないのか、何も思い浮かんでこない。
体を起こして辺りを見回せば、どうやらどこまでも続く大草原の真ん中に居るようだ。
果てしなく広いそこには、自分以外に人の姿は見当たらない。
しばらく星空をぼぉっと眺めていると、徐々に周りが明るくなって来た。
夜が明けるのかな・・そう思っていると草原の端から、青く光る大きな星がゆっくりと昇ってきた。
星が昇るに連れて、周りはどんどん明るくなってくるが、その青い星は恒星ではないようで、辺りは白夜のようになる。 おそらく青い星はこの星の衛星なのだろう。
当然、気温の変化もなく肌寒いままで、上着が欲しくなる。
痛っ!
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