◆群青の空(はじまり)

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しばらくの間、頭を撫でたり、歌っているようなその言葉を聞き、コミュニケーションを取ろうとしてみたが、俄かに空腹を憶え我に返った。 辺りには何もないし、遠く地平線が見渡せるような場所のため、食べ物を得るには相当の時間を要することが想像できる。 意を決して妖精に別れを告げ、直感で進む方向を決めて歩き出す。 風はだんだん強くなってきている。
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