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「行きな、あたしはポリ公の相手だ」
そう言って、ババアは駐車場へ戻った。心臓は既に破裂気味。あたしは歩いてユキタの前へ行った。
「ユキタ、」
目の前のユキタは一瞬目を見開いて、すぐに微笑んでくれた。よかった。いま、ユキタにあたしの宣言を聞いてもらえる状況が、本当に嬉しかった。
「あの、驚いたと思うんだけど、えっと・・・ ババアに、あ、水無月さんに連れてきてもらったの。あの・・・ ごめん。あたしが苦しんでるときも普通なときもユキタはいつでも優しくしてくれて、それはあたしにも分かってたんだけど、あの・・・ ごめん。何がごめんって、こないだ誘ってくれたのに嫌な態度取っちゃってごめん」
ユキタは笑みを浮かべながら聞いてくれている。
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