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俺の名前は、清泉 優凛(きよいずみ ゆうり)。
この高校2年の春、晴れてはじめての恋人ができた。
お相手は、古徳 鼓(ことく つづみ)という男だ。
そう、男だ。
元々偏見こそないが、ゲイではない自分が男と付き合うということになるなんて、一年前は夢にも思っていなかった。
俺たちの学校が、山奥にある封鎖的な金持ちばかりの全寮制のホモ校だからだということも大きな原因だろう。
見渡せば男同士でイチャイチャしているのが普通だという学校だから、男と付き合うことへのハードルが下がったのだと思う。
最も、性別の壁を超えて、古徳を好きだと思えたことが1番の理由だが。
全く、人生は何が起こるか分からない。
男に恋をして、付き合うことにまでなるのだから。
でも、だからって、これは受け入れられないアクシデントだ。
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