・・・ もう一つの 雨 恋

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 祐希は寂しくないのだろうか?  いつも一人残って遅くまで本を読んでいるお前を知っている。  部活終わりに迎えにいこうと何度も思ったけど、なぜか階段の前で足が止まった。  いつもグラウンドの見えるこの窓の近くで本を読んでいるのを知っている。  手を振ってみようと何度も思ったけど、なぜかそれが出来なかった。  でも雨の日に、お前の前に座って、邪魔をして、かまってもらうことは出来た。  俺が唯一できた行動……だから、    雨の日は別に嫌いじゃないんだぜ? END
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