after short story 5(律side)

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無数のダイヤモンドが散りばめられている羊歯状の結晶。 それが兄の手によっておねーさんの首元に付けられると、キラキラ光を放ち、輝きを増していた。 「できた」 「…ありがと」 「ネックレスも、その服も似合ってる」 「うん」 「さっきは可愛すぎて言葉が出なかった」 「…あっそ」 愛想のない言葉や態度とは裏腹に、おねーさんの顔はどんどん赤くなってる。 後ろ姿しか見えてない兄もそのことに気付いたのか、小さく口元を綻ばせていた。 へぇ…この二人、俺が思ってるよりずっと深く想い合ってるみたい。 俺もこの家にいることを完全に忘れてるのか、二人の世界に入ってるのか、どっちなのかは知らないけど… なんか玄関先でイチャイチャし始めたからもういいや。気が済んだし帰ろ。
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