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彼はいつだってストレートだ。
私は未だに…こういう不意打ちに慣れない。
一瞬で顔に熱が集まった私に、彼はしてやったりと言った笑みを浮かべた。
「あ、白猫のくせに赤くなった」
「…煩いな。コーヒーが熱かっただけだし」
「ふーん…可愛い奴」
「だから煩い」
相変わらず可愛くない私。
だけど、その手にはしっかりと黒猫のマグカップを握ってる。
並んだマグカップ、絶えない笑顔。
いつも通りの幸せな、朝の光景。
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