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帰宅後、ルーフバルコニーには買ったばかりのビニールプールで遊ぶ結衣ちゃんの楽しそうな声が響いていた。
彼はガーデンチェアに腰掛けて、アイスコーヒーに口を付けながら楽しむ結衣ちゃんを見守っている。
時々結衣ちゃんが何か言葉を発すれば立ち上がって歩み寄り、頷いては笑い合ったりして。
私はそんな二人の姿を暫くリビングのカーテン越しに眺めていた。
「寝た?」
「ああ、ぐっすり」
「そっか。いっぱい遊んだし、ご飯もよく食べてたから満足したのかもね」
「そうだな」
結衣ちゃんがお昼寝したタイミングで彼はカウンターテーブルに置いていたノートパソコンを開き、すぐさま仕事に取り掛かる。
それと同時に携帯が鳴り響き、彼は片手でカタカタとパソコンを打ち込みながら空いている方の手で携帯の画面をタップした。
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