after short story 5(律side)

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どうにか生涯独身を貫けないものかと頭を抱えていると、やっと父がリビングに顔を出す。 後ろに控えていた専属コック達は一斉に父に頭を下げ、用意していた料理を次々と運び始めた。 子供の頃から見慣れているこの光景も、おねーさんにとってはビックリだったようで、うちに来た時ポカンと口開けてたっけ。 「聡、律、すまない。待たせたな」 「いえ。お疲れ様です」 座っていた兄がサッと立って父に頭を下げるから、俺も一応同じようにしておいた。 さっきまでサンタがどうとか言ってたくせに。 しかし堅苦しい。もっと気楽な家族関係じゃダメなのかな。父が絶対みたいな空気が充満している実家は息苦しくて苦手だ。 本音を言えば、「へーい、今日もお疲れ親父~!」とか軽ーく言ってみたい。赤羽家から追放されそうだから言わないけど。
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