after short story 5(律side)

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「そんな難しく考えなくていいよ。兄さんは、おねーさんを喜ばせることだけ考えてプレゼントの用意をしておいて。後の準備は俺がするから」 「分かった。ありがとう律。おまえに聞いて正解だった」 染み付いた癖でニコッと笑っておいたけど、こんな簡単なことで感謝されると反応に困る。 衣装なんてネットでワンクリックすれば買えるし誰だってサンタになれるんだから。 「それより父さんに余計なこと言わないでよ」 「余計なこと?俺は本当のことしか言ってない」 「俺は気楽に生きて行きたいのに変に期待されたら嫌なんだけど」 「そうか…それは悪かった。でも俺はおまえに助けられてる。これは事実だから」 「……」
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